PGT-A検査の対象
本検査は以下の場合に推奨されます。
- 女性の年齢:35歳以上
- 反復流産:2回以上流産している女性
- 反復ART不成功:臨床的妊娠の経験がない(2回以上)
- 男性側の因子:精子の量と質が低いと考えられる場合
検査の限界
PGT-Aは以下の項目の検査ではありません:
- 出生異常
- 嚢胞性線維症やテイ・サックス病などの単一遺伝子疾患
- 自閉症などの多因子疾患
- 糖尿病やアルツハイマー病などの成人病
- 知能や運動能力などの身体的・知的特性
- 微小欠失症候群/微小重複症候群
他の検査同様、PGT-A検査にもある程度限界があります。
1. 精度は98%
- 偽陽性: 胚が不必要に除外される可能性は低い。
- 偽陰性:正常と判定された胚が染色体異常である可能性は低い。
2.PGT-A検査は胚生検で採取したサンプルのみを検査するもので、胚全体の検査を行うものではありません。
3. PGT-A検査は、遺伝子の増減を伴わない構造異常は検出しません。また以下についても検出できません:
- 10Mb以下の染色体の損失/増加、
- 低レベルのモザイク(30%未満)
- 片親性ダイソミー
- 染色体一式に影響を及ぼす欠陥(半数体、三倍体)
PGT- A検査の精度を確かめるために、出生前検査を行うことを推奨しています。
気象や 航空機のトラブルなど、交通機関の予期せぬトラブルや、Igenomix 社の管理の及ばないその他の事情により、検査結果の報告が遅れる場合があります。
ごくまれに、不適切な生検、生検細胞の消失、DNA品質の低下により、遺伝子検査が実施できない場合があります。